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▶︎ 「BLIS M18」による虫歯予防の有効性?

虫歯になりやすいお子さまの歯のお悩みに「BLIS M18」の虫歯予防への有効性データ

さまざまな研究機関により「BLIS M18」の虫歯予防の有効性が次々と明らかにされています。
ここでは「BLIS M18」の特別な働きを試験データを元に解説していきます。

子どもの虫歯への有効性データ1

90日間で約9割の「虫歯になりやすい」子どものお口の環境改善を確認!

次のこどもの虫歯予防の研究成果は、細菌研究分野の世界的権威紙Journal of Medical Microbiologyにも掲載されました。

JMM

試験概要

無作為化、二重盲検、プラセボ対照によって、5歳から10歳の「虫歯になりやすい」(※1)口内環境を持つ83名を、「BLIS M18」を含んだタブレットを摂取するグループ40名と、「BLIS M18」を含まないタブレットを摂取する(プラセボ)グループ43名に分けました。3ヶ月に渡りそれぞれのタブレットを摂取してもらい、臨床経過の比較を行いました。

結果

3ヶ月間「BLIS M18」を含んだタブレットを摂取したグループでは、プラセボグループと比べて、 有意にプラークスコア(OHI-S)が改善しました。(P=0.05)

試験開始時点では、いずれのグループも被験者全員のプラークスコアが7以上でしたが、「BLIS M18」を摂取したグループの87.5%で3ポイント以上の改善が見られ、そのうち、「BLIS M18」 のコロニー形成(※2)が認められた被験者では100%改善しました。(図1)

また、「BLIS M18」のコロニー形成を認められた被験者では、唾液中の虫歯の原因菌(ミュータンス菌)のスコア(図2)も改善が認められました。
出典: Journal of Medical Microbiology (2013), 62, 875–884

プラークスコアの改善(図1)

図1 プラークスコアの改善

ミュータンス菌スコアの改善(図2)

図2 ミュータンス菌スコアの改善

※1 「虫歯になりやすい」とは、過去12ヶ月以内に最低3カ所は虫歯治療をしていることを指しています。

※2 細菌等の微生物が集落を形成すること

子どもの虫歯への有効性データ2

90日間で、虫歯を避けられる可能性が3.5倍に上がることが確認されました。

試験概要

無作為化、プラセボ対照によって、カリオグラム(※3)から虫歯になる可能性が高いと判定された6歳から17歳の76名を、「BLIS M18」を含んだタブレットを摂取するグループ(38名)と「BLIS M18」を含まないタブレットを摂取するプラセボのグループ(38名)に分けました。それぞれのグループに90日間それぞれのタブレットを摂取してもらい、カリオグラムで虫歯になる可能性の比較を行いました。

結果

「BLIS M18」を含んだタブレットを摂取したグループでは、「う窩を避ける可能性」の領域が20%から70%と3.5倍大きくなり、プラーク量とミュータンス菌を表す「細菌」の領域が29%から7%と1/4よりも小さくなりました。(P <0.01)(図4a,b)

出典: Clinical, Cosmetic and Investigational Dentistry 2015:7

(a)

虫歯を避ける可能性

(b)

細菌

図4 カリオグラムの変化

※3 だ液検査の結果といくつかの虫歯リスク因子から、将来的に新しい虫歯ができる可能性をグラフ化するプログラムソフト

子どもの虫歯への有効性データ3

虫歯菌にだけじゃない!「BLIS M18」の幅広い抗菌パワー

インフルエンザを重症化させる肺炎の原因菌、肺炎レンサ球菌に対しての抗菌効果を確認

図5 BLIS M18の肺炎レンサ球菌に対する抗菌効果

in vitroによる遅発型の拮抗反応を利用した試験の結果、「BLIS M18」は、虫歯菌や歯周病菌に強い抗菌作用がありました。しかし、それらに限らず、鼻腔、咽頭、気管支や耳など幅広い範囲で病気をもたらす様々な悪性細菌に対しても強い抗菌作用があることがわかりました。(表1)
例えば、肺炎レンサ球菌やインフルエンザ菌といった病原性細菌にも抗菌作用がありました。

BLIS M18の抗菌作用

表1 BLIS M18の抗菌作用

出典: Journal of Medical Microbiology (2013), 62, 875–884

引用論文: Burton, J.P., B.K. Drummond, C.N. Chilcott, J.R. Tagg, W.M. Thomson, J.D.F. Hale, and P.A. Wescombe. 2013. Influence of the probiotic Streptococcus salivarius strain M18 on indices of dental health in children: a randomized double-blind, placebo-controlled trial. Journal of Medical Microbiology 62:875-884.

Di Pierro, F., A. Zanvit, P. Nobili, P. Risso, and C. Fornaini. 2015. Cariogram outcome after 90 days of oral treatment with Streptococcus salivarius M18 in children at high risk for dental caries: results of a randomized, controlled study. Clinical, Cosmetic and Investigational Dentistry 7:107-113.