▶︎ 虫歯とは?
Q. そもそも虫歯ってどんな病気?
A. 虫歯菌による感染症です。
虫歯菌をもっていない人の方が少ないのでこのようには考えづらいですが、虫歯はインフルエンザやO-157と同様に「感染症」です。
虫歯というと甘いものを食べると誰でもなるようにイメージしがちですが、実はお口の中にS.ミューンタス菌やS.ソブリヌス菌といった「虫歯菌」が存在しなければ甘いものを食べたとしても発症しません。
Q. 虫歯菌っていつ感染するの?
A. 生後、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月
感染症である虫歯ですが、虫歯菌への感染は非常に限られた期間に集中しています。生後、乳歯が生え揃う1歳7ヶ月~2歳7ヶ月(19ヶ月~31ヶ月)の間に集中し、この期間を「感染の窓」と呼んでいます。
一度、感染してしまうと虫歯菌は一生無くなりません。逆に「感染の窓」の期間に虫歯菌への感染を防ぐことができれば、その後、虫歯菌に感染しづらくなるので、虫歯になる可能性はとても低くなります。とはいえ、虫歯菌はヒトの口から口へと感染しやすく、このような知識を知っていてもなかなか予防できないのが現状です。
実際に、日本人の虫歯人口の多さがそのことを証明しています。
Q. 日本の虫歯経験のある推定人口は?
A. 推定1億人
厚生労働省の平成23年歯科疾患実態調査によると、日本人(5歳以上)のなんと、85.7%が虫歯の処置をしたことがあるかそのまま放置していました。推定人口にして1億人以上です。まさに虫歯は国民病といえるほど、日本中に蔓延しているのです。
一度虫歯菌に感染すると、虫歯菌は無くなりませんが、だからと言って虫歯を予防できない訳ではありません。実は虫歯は口の中の虫歯菌があるだけでは発症しないからです。
Q. 虫歯は●つの条件が重なったとき発症する?
A. 3
実は、虫歯は単独の原因で発症するのではなく、「虫歯菌」「砂糖」「抵抗力」の3つの条件が重なった時に発症します。これら3つの条件を「むし歯の3つの輪」と呼びます。
「虫歯菌」は口や歯の間の食べカスの「砂糖」(糖質)を分解し、歯垢を作ります。歯垢の中では様々な病原菌が爆発的に増殖して大量の酸を作ります。結果、歯の「抵抗力」を上回る酸が歯を溶かして虫歯になってしまうのです。
このように「むし歯の3つの輪」が全て重なり合った時、虫歯は発症するのです。
この3つの輪の全てにアプローチして虫歯発症のメカニズムを起こさせない理想的なヒト由来の善玉菌「BLIS M18」が発見されました。