▶︎ 口腔カンジダ症の予防
日本有数の「カビ菌」の研究機関が実証!
BLIS K12の口腔カンジダ症の抑制効果
聴いていてあまり気持ちの良い話ではありませんが、私たちの口の中には「カビ菌」が常に存在しています。カンジダ・アルビカンスというこの常在真菌は、健康な人には対して特に害を与えません。
しかし、免疫機能が低下してしまうと、このカビ菌が増殖して口の中の粘膜に白い斑点や赤い斑点を作り、痛みや味覚異常を引き起こすことがあります。特に高齢者の場合、肺炎も引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
また、カンジダ・アルビカンスは重症な歯周病患者の歯周患部に見つかることが多く、歯周病の発症、悪化にも関わっていると指摘されています。
BLIS K12に、重度の歯周病に深く関与しているカビ菌カンジダ・アルビカンスの成長を抑える効果と口腔カンジダ症を改善する効果が!
日本有数の真菌研究機関、帝京大学医真菌研究センターがBLIS K12を使った試験管実験(in vitro)と動物による生体実験(in vivo)を実施し、BLIS K12にカンジダ・アルビカンスの成長を阻害する効果と、口腔カンジタ症を改善する可能性があることを示唆しました。
カンジダ菌を囲い込み成長を阻害!
BLIS K12のとてもユニークな働きが明らかにされました。
図1.BLIS12がカンジダ・アルビカンスの周りに付着している様子
白矢印 BLIS K12
黒矢印 カンジダ・アルビカンス
出典:Applied and Environmental Microbiology p. 2190–2199
in vitroでカンジダ・アルビカンスに各濃度のBLIS K12を添加し、37°C 、5% CO2条件下で3時間培養。培養プレートを攪拌後、浮遊細胞を採取、希釈したのち、カンジダGS 培地に藩種して発育コロニー数を測定。試験は2回反復して実施されました。
添加するBLIS K12の濃度が高い程、カンジダ・アルビカンスは菌糸の発育が阻止され、浮遊させられました。(図2)
図2.BLIS K12の濃度とカンジダ菌の浮遊細胞の関係
出典:Applied and Environmental Microbiology p. 2190–2199
BLIS K12に口腔カンジダ症を改善する驚きの効果が!
口腔カンジダ症のマウスに、BLIS K12を7.5、15、30mg/lの各濃度段階で投与した群と、対照としてBLIS K12無投与群でマウスの舌症状スコアを比較しました。
BLIS K12を15、30mg/l投与したマウスに、明らかな舌症状の改善が認められ、(図3)スコアの有意差がありました。(図4A)
また、マウスの舌表面の菌を回収し培養の後、測定した結果、BLIS K12を15、30mg/l投与したマウスにカンジダ菌の生菌数の減少が認められ、有意差がありました。(図4B)
図3.口腔カンジダ症マウスのBLIS K12投与による舌症状の改善(A対照:無投与、B BLIS K12 30mg/ml投与)
図4.口腔カンジダ症のマウスの舌症状スコア(A)と舌表面のカンジダ生育菌数(B)
* P < 0.01、** P < 0.05