▶︎ ブリス菌の安全性
そのプロバイオティクス(善玉菌)がどれほど優れた機能を持っていたとしても、副作用や問題が起こらずに安全に使えなければ意味がありません。
口内ブリス菌は、その優れた機能から世界中の科学者や研究機関に注目されてきました。有用性を示す科学データが数多く公表されており、その中には高い安全性を示すデータも多数存在します。また、世界の公的機関にも安全の太鼓判を押されているほど安心安全の善玉菌なのです。
そもそも、ブリス菌ってどんな細菌なの?
ブリス菌BLIS K12とBLIS M18は、ストレプトコッカス・サリバリウス(唾液連鎖球菌)という種類の細菌の仲間です。この細菌は丸い形をした菌が数珠つなぎに連なっている特徴的な形をしています。S.サリバリウスはその名の通り(サリバ =唾液)、人の唾液中の40%〜60%を占めている細菌です。
図1 電子顕微鏡によるストレプトコッカス・サリバリウス
特別な力のある口内ブリス菌を保持している人はとても少ないですが、ストレプトコッカス・サリバリウス自体はいわゆる「常在菌」と呼ばれるもので、一般に人が持っている細菌です。常在菌ということは基本的に病原性がないことを意味します。
ストレプトコッカス・サリバリウスは生後2日後には、乳幼児の口の中からも見つかるくらいです。これほど早くに検出されるのは、お母さんの母乳にも含まれているからなのです。
つまり…
ストレプトコッカス・サリバリウスは乳酸菌やビフィズス菌と同じように、親から子へと受け継がれる安全で有用な善玉菌なのです。
まだ免疫機能が十分ではない赤ちゃんにも受け入られる細菌ということは、この点だけでもストレプトコッカス・サリバリウスがいかに安全な善玉菌であるかが伺えます。
また、ストレプトコッカス・サリバリウスは古くから「食用」にも使われていた歴史があります。
ヨーグルトやチーズなどの発酵食品を作るためには、スターター(種菌)と呼ばれる牛乳の発酵を促す細菌が使われます。ストレプトコッカス・サリバリウスはスターターとして、チーズ作りに使われてきました。今でもフランスやセルビアでは、伝統的なチーズの製法に、ストレプトコッカス・サリバリウスが使われています。
実際、ストレプトコッカス・サリバリウスは系統学的にヨーグルト作りによく使われるサーモフィラス菌に非常に近い細菌であることがわかっています。
遺伝子解析によく用いられる16S rRNA という多くの細菌が共通して持つ遺伝子の配列を比べてみると、ストレプトコッカス・サリバリウスとサーモフィラス菌は99.61%一致しています。
→Täpp らによるレンサ球菌の系統樹リン「BLIS K12安全性データ内」
ストレプトコッカス・サリバリウスは乳酸菌と同様、文化的にも古くから人と良好な関係を築いて共生してきた細菌なのです。
ブリス菌は塩や胡椒と同じ安全レベル?
世界的な安全基準GRAS認定済み
ブリス菌BLIS K12は、食の安全性について世界で最も実績のある公的機関、アメリカ食品医薬品局(FDA)にその安全性を認められ、「GRAS物質」(Generally Recognized as Safe Substances)として登録されています。(GRAS Notice No.591)
GRAS 物質とは「一般に安全とみなされる物質」のことで、CFR Title21 part182 という項目には次のように記されています。
「全ての GRAS 物質をリスト化することはできないが、塩、こしょう、食酢、べーキングパウダー、グルタミン酸ナトリウム等の一般的な食品成分をGRAS物質の例として挙げることができる。」